美しいプールライフを守るフィルタレーションと水質管理の極意

皆様こんにちは。

プールシーズンの到来とともに、多くのお客様から「きれいな水を長く保つコツは?」というご質問をいただきます。

今回は、デジョユプール維持管理の要となる「フィルタレーションシステム」と「水質管理」について、専門の視点からご説明いたします。

 

【フィルタレーションシステムの効果的な使用法】
フィルタレーションシステム(ろ過装置)は、プールの美しさを保つ最も重要な設備です。

適切な管理方法をマスターすることで、クリアな水質と設備の長寿命化を実現できます。

 

最適な水位の維持
まず重要なのが、適切な水位の管理です。

スキマー(吸水口)の上部から4分の3程度の水位が最も効率的なろ過を実現します。

水位が低すぎると、ろ過効率の低下だけでなく、ポンプ損傷のリスクも高まります。

給水には必ず水道水をご使用ください。

 

水の循環効率を高める設定
ディスチャージ・ノズル(吐出口)はやや上向きに設定し、水面に適度な動きが生まれるよう調整しましょう。

これにより水中の汚れが効率よくスキマーへ導かれます。

なお、空運転(水なし運転)は厳禁です。ポンプの故障原因となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

適切なろ過時間の設定
ろ過時間は「気温(℃)÷2=ろ過時間(時間)」を基本にしてください。

例えば、気温30℃の日は15時間の運転が望ましいです。

特に真夏の利用頻度が高い時期は、15時間以上の運転をお勧めします。

藻の繁殖は日中の光合成で活発になるため、夜間だけの運転は避け、必ず日中もろ過を行ってください。

 

定期点検の実施
月に1回は安全装置のチェックを欠かさず行いましょう。

ブレーカーのテストボタンを押して正常に作動するか、ポンプ室に水漏れがないかを確認してください。

小さな異常も早期発見が長持ちの秘訣です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポンプ室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【水質維持のポイント:pHと塩素濃度】
美しく安全なプールを維持するには、pH値と塩素濃度の管理が不可欠です。

この二つのバランスが、水の透明度と安全性を左右します。

 

pHの適正管理
水質チェックは常にpH測定から始めてください。

理想的なpH値は7.2~7.4です。

この範囲を外れると、塩素の効果が低下するだけでなく、設備への悪影響も生じます。

調整には「pH+」または「pH-」の薬剤を使用し、水20㎥あたり200gで0.1の変化が得られます。

一度に投入できる量は最大1.5kgまでで、それ以上必要な場合は数時間空けて複数回に分けて行ってください。

 

塩素濃度の適正維持
安全で快適な水泳環境には、1.0~1.5ppmの塩素濃度が理想的です。

塩素剤には「スロー塩素」(持続型)と「ショック塩素」(即効型)の2種類があります。

どちらも直接プールに投入せず、必ずフィルターバスケットを通して使用してください。

直接投入はライナー損傷の原因となります。

 

ショック塩素

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特殊環境下での対応
暴風雨後や猛暑日、多人数での使用後は、通常より頻繁に水質測定を行い、必要に応じて調整してください。

塩素濃度が高すぎる状態も設備の早期劣化につながるため注意が必要です。

 

定期的なチェックの習慣化
水質の安定には、週に1度のpH値と塩素濃度の測定が効果的です。

測定キットを使って簡単にチェックできますので、定期的な測定を習慣にしてください。

薬剤はデジョユ純正品の使用を強くお勧めします。

 

 

【まとめ】
フィルタレーションシステムの適切な運用と水質管理は、プールライフを長く楽しむための基本です。

「気温に合わせたろ過時間の設定」「適切なpH値(7.2~7.4)の維持」「理想的な塩素濃度(1.0~1.5ppm)の管理」この三点を押さえることで、透明度の高い美しいプール環境を維持できます。

当社では、プール設備だけでなく、水質管理に関するご相談も承っております。

 

美しいプールライフのために、お気軽にご相談ください。

皆様のプールライフが一層輝くようサポートいたします。

 

水質管理についてさらに詳しい情報や個別のご相談は、お気軽にお問い合わせください。