秋冬の落ち葉対策:プールのゴミ除去とフィルター管理の完全ガイド
秋冬の落ち葉対策とメンテナンスの要点
秋が深まり、プールの周りには落ち葉や小枝が目立ち始める季節となりました。
これらの季節特有のゴミを放置すると、水質の悪化や、ろ過装置の効率低下につながりかねません。
今回は、デジョユプールの美しさと安全性を維持するために不可欠な、秋冬の落ち葉・ゴミ対策に焦点を当て、メンテナンスのポイントを解説します。
1. 浮遊物と沈殿物の徹底除去
プールの水は週に一度は清掃することが推奨されています。落ち葉が多くなる時期は、こまめな清掃が特に重要です。
まず、水面に浮いている枯葉や虫などは、プールネットで速やかに取り除いてください。
ゴミが水に溶け込む前に回収することで、水質の悪化を防ぎます。
次に、水底に沈んでしまったゴミは、バキュームクリーナーを使用して吸い取ります。
バキュームクリーナーを使用する際は、ろ過機の電源を入れてください。
清掃中は、ホース内にエアーが入らないよう、ブラシヘッドを水面より上に出さないように注意しながら、プール底面を滑らせるように動かして清掃してください。
2. ろ過システム(フィルター)の集中管理
落ち葉やゴミを回収した後は、ろ過システム内の清掃を徹底することが極めて重要です。
ろ過装置は、大きなゴミを「フィルターバスケット」に、小さなゴミを「フィルターバッグ」に集めます。
清掃作業を始める前には、必ずろ過システムの電源を切ってください。
- フィルターバスケットの清掃: フィルターバスケットを取り外し、中のゴミを捨てた後、ホースで放水洗浄を行います。
- フィルターバッグの清掃: フィルターバッグにゴミや汚れが溜まると、徐々に目が詰まり、ろ過システムの効率が低下します。
- フィルターバッグを裏返し、高水圧のホースで放水洗浄してください。
- 汚れがひどい場合は、30℃程度のぬるま湯を入れた洗濯機ですすぐことも可能です。
- フィルターバッグは頻繁に洗ったほうが長持ちしますので、早めに洗浄し機能を保つようにしてください。
3. 水質チェックと藻の予防
落ち葉などの有機物が水中で分解されると、pH値や塩素濃度が変動し、藻が発生しやすくなります。
- ろ過時間の確保: ろ過機は効率よく不純物を取り除き、藻の発生を抑えます。
- 藻類は光合成によって昼間に繁殖するため、日中のろ過が不可欠です。
- 秋の推奨稼働時間は8〜9時間です。
- 水質チェックの徹底: 安全かつ快適なプール環境を維持するため、週に1度はpH値と塩素濃度の両方をチェックしましょう。
- 水質チェックは、必ずpH値のチェックから開始してください。
- pHの理想値は7.2〜7.4、安全な塩素濃度は1.0〜1.5ppmが目安です。
- 薬剤の使用上の注意: 塩素がライナーに直接触れると色抜けの原因となるため、プールに直接塩素剤を投入することは絶対に避けてください。
- pH調整剤や塩素剤は、ろ過機稼働中にフィルターバスケットの中に入れて使用する必要があります。
- 薬剤は必ずデジョユ純正品をご使用ください(純正品以外の使用によるトラブルはすべて保証対象外となります)。
- グリーンウォーター対策: 水が緑色(グリーンウォーター)になった場合、原因のほとんどは「藻」の発生によるものです。
- この場合、pH値を調整し、藻を取り除いた後、ショック塩素を投入して(20g/1㎥)ろ過処理を行ってください。
- ショック塩素はろ過機稼働中(マニュアルモード)に使用し、投入後2〜3時間は運転を止めないでください。
ご不明な点がある場合や、凍結のリスクがある冬期対応については、グランピングショールームへお気軽にお問い合わせください。